好業績のシャープ、“液晶一本足”脱却なるか 成長のカギ、別事業の育成に (1/2ページ)

決算について説明するシャープの野村勝明副社長=31日午後、東京都港区芝浦(寺河内美奈撮影)
決算について説明するシャープの野村勝明副社長=31日午後、東京都港区芝浦(寺河内美奈撮影)【拡大】

 シャープが31日発表した平成29年4~12月期連結決算。売上高は前年同期比22.7%増の1兆8294億円、本業のもうけを示す営業利益は3.71倍の703億円、最終損益は553億円の黒字(前年同期は411億円の赤字)と増収増益で、4~12月期としては4年ぶりの黒字となった。

 シャープは28年8月に台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下となって以降、5四半期連続で営業利益が前年同期を上回った。29年4~12月期でも経営再建を安定軌道に乗せ、成長に切り替わる姿を鮮明にした。

 昨年12月、1年4カ月ぶりに東京証券取引所第1部に復帰した業績急回復の大きな柱は、主力の液晶関連事業だ。中でも、テレビ事業に関しては、売り上げが前年同期から2倍となった。特に中国の販売増が大きく、鴻海グループの販売網を活用して大型を中心にテレビ販売を伸ばしている。

 東南アジアなども堅調だ。昨年秋にはタイの工場でテレビ生産を再開し、東南アジアやインド向けに出荷。韓国メーカーに奪われたシェアの回復を狙う。

 液晶関連事業が売上高の4割以上を占め、主力であることに変わりはない。ただし、これまでの経営危機の最大要因は液晶への過剰投資だった。需要の落ち込みに対し大量の在庫を抱えたことも経営を圧迫した。単純な“一本足経営”にならないよう、液晶の活用分野を広げてリスク分散しながら、別事業の育成も今後のカギとなる。

海外展開を重要視