好業績のシャープ、“液晶一本足”脱却なるか 成長のカギ、別事業の育成に (2/2ページ)

決算について説明するシャープの野村勝明副社長=31日午後、東京都港区芝浦(寺河内美奈撮影)
決算について説明するシャープの野村勝明副社長=31日午後、東京都港区芝浦(寺河内美奈撮影)【拡大】

 シャープは車の電装化で需要が見込まれる車載用液晶に注力する。高精細で省エネ性能が高い「IGZO(イグゾー)」、曲線や曲面に加工できるフリーフォームディスプレーなど技術力を武器に、新分野に売り込みをかける。

 また、家電や電子部品など他事業の拡大に向け重要視しているのが海外展開だ。戴正呉(たいせいご)社長は、事業全体の海外の売上比率について8割以上とすることを掲げている。

 東京都内で31日に記者会見した野村勝明副社長は「まだ8割に届いていない。海外展開をいかに伸ばすかが重要だ」と強調した。