日本車をもっとカッコよく…日産が厚木のデザインセンター公開、内外装にVR活用

日産自動車のアルフォンソ・アルバイサ専務執行役員。デザインセンターの展示室には、往年の名車のモデルが並ぶ=神奈川県厚木市
日産自動車のアルフォンソ・アルバイサ専務執行役員。デザインセンターの展示室には、往年の名車のモデルが並ぶ=神奈川県厚木市【拡大】

 日本の自動車各社がデザイン開発を強化している。得意の燃費や安全性だけでなく、見た目でも車の魅力を高める狙いだ。

 日産自動車は仮想現実(VR)の技術を活用し、車の内外装を円滑に開発する手法を取り入れた。マツダはデザインを刷新。ホンダもデザインを統括する責任者を新たに置くなどした。

 日産は1日までに、神奈川県厚木市のデザインセンターを報道陣に公開した。米国や英国など世界に6カ所あるデザイン施設の中枢で、4万2000平方メートルの施設に約650人が働いている。

 2017年から新車開発にVRを本格活用し、ゴーグルを装着して開発中の車の運転席に座ったり、離れた場所から車全体を眺めたりするといった疑似体験ができる。海外拠点と映像を共有して細部までやりとりができる。

 拠点には17年、旧型の「スカイライン」など往年の名車のモデルを並べる展示室を新設。デザイン部門を統括するアルフォンソ・アルバイサ専務執行役員は「デザイナーは革新技術を見ながら打ち合わせをすることができる」と述べた。

 マツダは12年から、動物の動きをイメージした「魂動」と呼ぶデザインを全面的に採用している。かつては販売を値引きに頼っていたが、内外装などを刷新した結果、ブランド力が高まり、安売りしなくても買ってくれる人が増えた。小飼雅道社長は「デザインは国内外で高い評価を得ている」と手応えを示す。

 ホンダは16年、「ホンダ」と高級車「アキュラ」の両ブランドのデザインを統括する責任者を新たに置いた。内外装に統一感を持たせ、異なる車種でも消費者から一目で「ホンダらしさ」が分かるよう工夫している。