日立製作所は1日、家電のコンセプトを一新し、あらゆるモノがインターネットに接続する「IoT」を活用したコネクテッド(つながる)家電に注力すると発表した。スマートフォンで遠隔操作できるロボット掃除機などを順次投入。購入後でも、ソフトウエアの更新で利用者に必要な機能を追加で強化できる。
コネクテッド家電構想では、制御やデータを扱うサービス基盤「プラットホーム」と、屋内の家電一つ一つがネットで接続。利用者はスマホだけでなく、人工知能(AI)スピーカーに話しかけて家電を操作することもできるようになる。
家電に内蔵するソフトウエアをネット経由で更新、利用者が購入後も好みの機能を追加する構想だ。例えば汚れ物が増えがちな子供がいる家庭の洗濯機は、ソフト更新によって節水を優先する設定を省き、洗浄力の高い設定を強化することなどが考えられている。
徳永俊昭・日立アプライアンス社長は同日の発表会で「今後の家電はコネクテッドが基本。全てのカテゴリーで必ずラインアップにそろえる」と述べた。
日立は同日、2月発売のロボット掃除機「ミニマル」やIHクッキングヒーター「火加減マイスター」も併せて発表した。いずれもスマホによる操作が可能になっている。