□アジア・ひと・しくみ研究所代表 新井健一
人事採用には時間とお金を費やすのが常識になりつつあるが、果たして見合う結果は得られているのだろうか? やっとかき集め、えりすぐって採用しても数カ月で退職、精神的苦痛を訴えて休職など、人事担当者の苦労がうまく実らない現実がある。
ここで「効果てきめんのやり方はない! どの企業も苦労している!」と突き放す社長は普通の社長、光る社長なら新しいやり方を探し、どの企業よりも先にトライするはずだ。
そこで、私が日本の人事採用の救世主になるだろうと注目している、フランスの「相貌心理学」について述べたい。
相貌心理学とは、1937年フランスの小児科医、ルイ・コルマンが創設、1億人を超える顔の分析データを根拠とする心理学だ。一言で言えば「顔を見るだけで人間のパーソナリティーを分析できる」というもの。
日本で唯一の相貌心理学者、佐藤ブゾン貴子氏によれば、フランスでは世界最大の化粧品会社ロレアルや大手不動産会社センチュリー21などの大企業から中小企業に至るまで、多くの企業がビジネスの現場に導入し、合理的な経営を行っているという。