【マネジメント新時代】“時代の要請”、「MaaS」が新しい都市計画の起爆剤に (1/3ページ)

ロンドン・タクシー(右)とスマホに表示されたウーバーのアプリのロゴ。ライドシェアの延長線上にMaaSがある(ブルームバーグ)
ロンドン・タクシー(右)とスマホに表示されたウーバーのアプリのロゴ。ライドシェアの延長線上にMaaSがある(ブルームバーグ)【拡大】

 □日本電動化研究所代表取締役・和田憲一郎

 前回、当欄で紹介した、公共交通機関やレンタカー、タクシー、レンタサイクルなどを組み合わせて人の移動を行う「MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)」。背景には最近の新技術、コネクティッドカー、自動運転技術、電動化などの進展により、モビリティーを所有するのではなく、サービスとして考えることが望ましいのではとの考えがある。今回は、このMaaSがわれわれに何をもたらすのか考えてみたい。

 時代の要請

 これまでも、時代を反映する言葉やムーブメントは生まれてきた。筆者の関係するものでも、2010年代の電気自動車(EV)ブーム、その後はスマートシティ、米ウーバー・テクノロジーズなどのライドシェアリング、そして直近は自動運転車などなどである。多くは単なるはやり言葉ではなく、その後もムーブメントは続いている。

 そして、MaaSも昨秋頃から急激に広まってきた。確かにこれまでモビリティー、つまり移動用の乗り物はそれぞれに存在していた。自家用車、タクシー、バスや地下鉄、鉄道も然りである。しかし、近年のコネクテッドカー、つまり乗り物がつながるというビジネスの進展により、それぞれが単独で存在するよりも、つなげて大きなビジネスの塊として考えていくというのは自然であろう。

拍車をかける自動運転車