シラスウナギ輸入激減で高騰 1キロ300万円超、今夏は品薄不可避

ウナギの稚魚シラスウナギ(第11管区海上保安本部提供)
ウナギの稚魚シラスウナギ(第11管区海上保安本部提供)【拡大】

 国内の養殖池で育てるために主要取引先の香港から輸入されたニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の量が2017年11、12月は前年同時期の8%弱にとどまり、単価が1キロ当たり300万円超に高騰していることが財務省の貿易統計から2日、明らかになった。

 アジア全域で極度の不漁に陥っていることが背景とみられる。国内の漁獲量も低迷しており、業界関係者は「ウナギの消費がピークを迎える今夏は、品薄と高騰が避けられそうにない」と話している。

 日本は毎年シラスウナギを輸入しており、香港が大半を占める。貿易統計によると、今期の漁が始まった昨年11月と12月に香港から輸入されたシラスウナギは257キロで、16年の同期間の3398キロと比べ7.6%にとどまった。同様に不漁だった12年11、12月の645キロに比べ少ない。

 1キロ当たりの価格は約315万円と、16年の約133万円から大幅に上昇した。1キロ5000匹とされており、1匹では600円超という「ほとんど例のない高価格」(輸入業界関係者)だ。

 16年の同時期にはフィリピンからニホンウナギとは別種とみられる稚魚の輸入も216キロあったが、今期はまだゼロだ。

 国内の漁獲量が減っていることや、早めに養殖池に入れる稚魚を確保するため、日本はアジアの国や地域からシラスウナギを輸入している。多いときには年末の2カ月だけで5000~6000キロに上った。

 ほとんどが香港からだが、香港にウナギ漁は存在せず、輸出を禁じる台湾から違法に持ち出されたシラスウナギが香港経由で日本に向かうとみられている。