【フロントランナー 地域金融】千葉信用金庫稲毛支店の宇井敏之支店長(3)


【拡大】

 ■介護・保育事業者の成長を後押し 

 JR稲毛駅は快速の停車駅ということもあり、周辺エリアは東京のベッドタウンとしてマンション建設や宅地開発が進んでいる。商業施設や病院、図書館などが充実しているため、子育て世代の移住も増加しているエリアだ。

 「不動産融資に関しては将来性の見極めが重要ですが、幸い稲毛は人口も増加傾向にあるため積極的な推進を続けています。さらに、人口の増加に伴って介護や保育に関わる事業者の進出が増えてきました。地域の事業者の事業性を評価し、成長を後押しするための取り組みにも注力しています」

 事業性評価・本業支援にも力を入れる千葉信用金庫稲毛支店の宇井敏之支店長。こうした取り組みから、取引メイン化に結びついた例もある。千葉市内で介護・保育事業を行う取引先について、ビジネスマッチングを成功させたケースだ。

 この取引先は市内で複数の介護・保育事業所を運営していたが、昼食の食材をスーパーなどで購入していた。そこで、市場内の優良仲卸業者とのビジネスマッチングを実施。その結果、仲卸業者は月2000万~3000万円単位のまとまった受注を獲得し、介護・保育事業者は食材を直接配送してもらえるという大成功事例となった。

 さらに労務関係のシステム開発業者とのマッチングも実施。従業員の労務管理システム導入に至っただけでなく、保育園児の登・退園管理のための新システム開発にも着手。これまで詳細が管理できず徴収漏れとなっていた延長保育料などを精緻に算出でき、収益性の向上を図ることができるという。

 こうした支援で大きな信頼を得たことで、新たに開所する介護・保育事業所の建設資金を千葉信用金庫が融資することになり、メイン化へと結びついた。

                  ◇

 (編集協力)近代セールス kindai-sales.co.jp