【フロントランナー 地域金融】千葉信用金庫稲毛支店の宇井敏之支店長(4)


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 ■OJT重視 人事考課にも取り入れ

 渉外活動では、情報の鮮度が命。資金サイクルの早い卸売市場関係の取引先が多いこともあり、営業の進捗(しんちょく)管理などは毎日行う。

 千葉信用金庫稲毛支店の宇井敏之支店長は営業係6人に融資チーフを加えて毎朝ミーティングを実施。各自の行動予定を確認したうえで、課題や悩みを抱えている担当者へのアドバイスも行う。この際には、担当者が共感しやすいように自身の経験を交えて話すことを心がけているという。

 人材育成では「OJT」を最重要視。2015年4月からは、部下・後輩指導へのインセンティブとして、OJT実施を人事考課に取り入れている。役席者にはもともと部下指導が人事考課の評価項目に入っているが、それ以外の職員についても後輩指導を評価項目に加えた。

 教え方がうまい・下手など指導の技術面ではなく、宇井支店長が重視するのは、部下・後輩の質問・相談には仕事の手を止めてしっかり話に耳を傾けているか、自身の業務が忙しいときでも部下・後輩に気を配っているかといった“姿勢”だ。

 ただ、こうしたOJTは数字に表れないため、事前に全職員に周知したうえで、見逃している点があれば、面談で申告すれば適正に評価する。「支店一丸となってOJTに注力することが若手の早期戦力化・スキルアップを実現し、結果的に業務の効率化にもなる」というのが宇井支店長の考えだ。

 宇井支店長は毎週水曜の全体朝礼を除き、毎朝の営業ミーティング以外の会議は原則行わない。一方で日中の会話量を意識して増やし、業務の進捗状況や部下の体調変化に気を配っている。

 「顧客本位」は信用金庫の得意分野。職員たちにはそこに自信を持って業務に臨んでほしい-と力強く語る宇井支店長。今後も地域に欠かせない地元企業を支え、さらなる地域発展に貢献する職員を次々と生み出していきそうだ。

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 (編集協力)近代セールス kindai-sales.co.jp