【スポーツi.】プロ野球キャンプ地の経済効果争いは? (1/3ページ)

ウオーミングアップを行う巨人ナイン=1日、KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園
ウオーミングアップを行う巨人ナイン=1日、KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園【拡大】

 いまプロ野球は春季キャンプの真っ最中だ。日本ハムは海外へ飛んだが、残りは国内組。広島、巨人、ソフトバンク、西武、オリックスの5球団が宮崎へ、DeNA、阪神、中日、ヤクルト、楽天、ロッテの6球団が沖縄である。温暖な地で調整して3月末の開幕を目指す。

 宮崎VS沖縄

 球団にとってキャンプ地の条件は何より練習環境にある。メイン球場だけではなく、サブグラウンド、ブルペン、陸上トラックや室内練習場など諸設備の充実が必要となる。一方、キャンプ地にもメリットがある。1チームの構成は選手、スタッフを含めれば軽く100人は超えて、約1カ月間も滞在する。さらにメディア関係者や多くのファンも訪れる。それらの人々の宿泊、食事など直接消費に加えて観光など関連企業へもたらす経済効果は計り知れない。

 昨年実績になるが、そんな宮崎、沖縄の経済効果は?

 宮崎にはプロ野球の1軍5球団、2軍のヤクルト、楽天を含め合計7球団。韓国プロ野球も2球団、サッカーのJリーグも20球団が訪れた。PR効果は約87億9100万円と過去最大だった。ワールドベースボールクラシック(WBC)日本代表合宿もあってメディア露出は増加したが、経済効果は前年比12.5%減…。直接消費や関連企業にもたらされた波及効果は、126億6100万円と算出。やはり莫大(ばくだい)な額である(数字はいずれも県HPから)。

沖縄はどうか?