高級化粧品、世界的に好調 資生堂、通期売上高が初の1兆円超

 資生堂は7日、2017年12月期の連結業績予想を上方修正した。昨年11月時点で売上高9850億円を予想していたが、1兆50億円と1872年の創業以来、初めて1兆円を超える。本業のもうけを示す営業利益は650億円から805億円、最終利益は50億円から225億円にそれぞれ引き上げた。

 売上高だけでなく、営業利益も過去最高となる。高級化粧品の販売が世界的に予想以上に好調で、インバウンド(訪日外国人)需要の拡大も追い風になった。

 同社は、業績低迷が続く米子会社ベアエッセンシャル(2010年に約1700億円で買収)の「のれん代」(買収価格と純資産の差)などで、707億円の減損損失を計上するため、昨年11月に業績予想を下方修正していた。