「ブリージャー」訪日客って?ホテル各社、東京に滞在型ホテル (1/2ページ)

15日に開業する東急ステイ高輪(泉岳寺駅前)の「レジデンシャルダブル」。ミニキッチン付きで中長期滞在も安心=東京都港区
15日に開業する東急ステイ高輪(泉岳寺駅前)の「レジデンシャルダブル」。ミニキッチン付きで中長期滞在も安心=東京都港区【拡大】

  • 邸宅の書斎をコンセプトに改装されたザ・プリンスパークタワー東京のロビー=東京都港区(佐久間修志撮影)

 東急不動産グループの東急ステイは7日、東京・JR品川新駅(平成32年利用開始予定)近くに開業する滞在型ホテル「東急ステイ高輪(泉岳寺駅前)」を報道陣に公開した。オフィス街や官公庁、観光施設の結節点に位置する近隣は、ビジネス出張で観光も楽しむ「ブリージャー」の訪日外国人客に人気の滞在地。ホテル各社もブリージャーを新たな訪日スタイルとして着目、取り込みに向けた動きを加速させる。

 羽田空港や品川に直通する京急本線泉岳寺駅から徒歩1分。地上10階建ての新ホテルは一般のビジネスホテルより広い室内に、ベッドやデスクがゆったりと配置されていた。ドア付近は洗濯乾燥機と電子レンジ。「滞在が延びても安心」。東急ステイの担当者は利便性の高さを強調する。

 15日開業の同ホテルは空間的な余裕に加え、一部客室にミニキッチンも備え、自宅に近い使い方が可能。1階カフェは宿泊者がラウンジとして利用できる。品川新駅が徒歩2分地点に開業予定の中、「ビジネスと観光、どちらにも対応できるハイブリッド性が売り」(担当者)という。

 ブリージャーは「ビジネス」と「レジャー」をかけた造語。出張の滞在期間を自己負担で延ばし、観光も楽しむスタイルで、欧米客の旅行形態の一つとして広がる。ビジネス目的のため自己負担額は少ないが、1泊当たりの単価は高く、滞在期間も長い傾向がある。