大阪と東京、勢いに明暗 新潟県アンテナショップ、知事自ら売り込みに意欲 (1/2ページ)

みその試食販売も人気を集めた「じょんのびにいがた食楽園」=昨年11月、大阪市北区(県提供)
みその試食販売も人気を集めた「じょんのびにいがた食楽園」=昨年11月、大阪市北区(県提供)【拡大】

 新潟県が東京と大阪で運営するアンテナショップの勢いの差が明確になってきた。平成29年の販売額は、大阪市の梅田地下街にある「じょんのび にいがた 食楽園」が前年比7.3%増の1億1878万円と3年連続で伸びたのに対し、東京都渋谷区の「表参道・新潟館ネスパス」は2.6%減の6億1988万円と前年割れとなった。米山隆一知事も「(東京の人に)少し飽きられているところはある」と認め、テコ入れ策を練る考えだ。(市川雄二)

 平成9年にオープンしたネスパスの販売額は3年連続で6億円を超え、東京にある全国各地のアンテナショップの中でも上位につける。ただ、20周年を迎えた昨年は記念イベントなどで集客に力を入れながらも、盛り返せず仕舞だった。

 内訳をみると、売り上げ全体の7割近くを占める物産販売が前年比0.9%減、約2割の飲食販売も1.4%減と振るわず、県内を訪れる旅行商品が25%減と落ち込んだのも響いた。

 入館者数は101万3001人。6年連続で100万人を超えたものの、1.7%減と客足も鈍った。

 一方、26年に営業を始めた食楽園の販売額は3年連続で1億円を超え、訪れた人も128万6375人と6.5%増と2年連続で100万人を超えた。商品別の売り上げ1位は「笹だんご(粒あん)」だった。

東京はテコ入れ、大阪は追い風利用