三菱電機がトルコにエアコン新工場 市場拡大期待、年50万台生産へ

 三菱電機がトルコ西部マニサに新たに設けたルームエアコン工場の稼働が始まり、柵山正樹社長らが8日、工場で記者会見した。

 新工場では、エアコンの需要拡大が見込まれるトルコや欧州市場向けとして、2020年度までに年50万台の生産を目指す方針。

 新興経済国のトルコは人口が増加して個人所得も上がっており、市場拡大が期待できることから同社は重要な生産拠点になると判断、新工場を設立した。季節商品のエアコンを現地生産することで、需要の変動に対応しやすくする狙いもある。

 新工場はトルコ第3の都市、西部イズミルに近いマニサの工業団地に設立。延べ床面積は4万平方メートルで、従業員は20年度までに400人とする計画だという。三菱電機は8日、新工場の開所式も開催。工場は昨年12月に稼働を始めた。(マニサ 共同)