ソフトバンク、ヤフー、イオンがネット通販で提携へ アマゾンに対抗、IT技術と物流網を融合

 ソフトバンク、ヤフー、イオンの3社は9日、インターネット通販事業で提携する方針を固めた。食品や衣料品、日用品などを扱う独自のネット通販を始める方向で協議している。3社が提携することで品ぞろえや顧客情報を共有し、ネット通販で先行するアマゾンジャパンに対抗する。

 3社は同日、ネット通販での提携について、それぞれ検討の事実を認めた上で、「現時点で決定した事柄はない」とのコメントを出した。

 新たなネット通販では、ソフトバンクやヤフーが持つネットの市場分析技術とイオンの物流網などそれぞれの強みを持ち寄る。イオンの店舗運営でも協力し、人手不足に対応するため売り場にソフトバンクグループが開発したロボットを導入するなど先端技術の活用も検討している。

 ネット通販をめぐっては、楽天が1月、米小売り大手ウォルマート・ストアーズ傘下の西友と組み、生鮮食品のインターネット通販スーパーへの参入を表明。セブン&アイ・ホールディングスも事務用品通販大手アスクルと提携して、昨年11月から東京都内の一部で生鮮食品のネット通販を始めている。