ルールは「守るもの」ではなく「つくるもの」 ヤクルト、ダイキンが欧州で成功した理由 (2/5ページ)

 ルールは、ビジネスをグローバルに展開するうえでも深く関わってきます。海外に進出する際は、当然その国のルールに則ってビジネスを行う必要があります。また、国家間の協定や国際ルールなどにも影響を受けます。

※画像はイメージです(Getty Images)

※画像はイメージです(Getty Images)

 これまで、多くの日本企業は、すでに存在するルールに合わせてモノづくりをしたり、ビジネスを進めていくのが一般的でした。しかし、そうした対応では、グローバル市場では後手に回ってしまいます。欧米企業は、ルールづくりの段階から、自社に有利になるような働きかけ(ロビー活動)を積極的に行っているからです。日本企業も、自社が製品・サービスを売りやすい環境を確保するために、ルールづくりの段階から関与していく必要があります。これが、ルールメイキング戦略です。

 ルールは「守るもの」ではない「つくるもの」だ

 かつては、技術的によいものさえつくれば売れた、日本が得意とする「モノづくり」の時代がありました。その後、モノが余るようになると、モノを使うことによって得られる経験価値の共有が競争力の源泉となり、「コトづくり」の時代に変わりました。そして現在は、社会に対してイノベーションを起こすために、既存のルールをつくり替える「ワクづくり」の時代になったと言えます。モノやコトだけでなく、それらを取り巻く枠組みを考えることが、ビジネスの勝敗を左右するのです。

ルールメイキングは、経済安全保障政策とも関わる