クリームシチュー、ルーに各社工夫 とろみ、ブイヨンで差別化

 寒い季節の定番メニューであるクリームシチューは、牛乳などでまろやかに仕上げ、栄養が豊富だ。季節の野菜のほか鶏肉や豚肉、魚介類など幅広い具材に合い、メーカー各社が工夫したルーを販売している。

 ハウス食品が2017年8月に新発売した「シチューオンライス チキンフリカッセ風(鶏肉のクリーム煮)ソース」は、ご飯にかけて食べるタイプだ。とろみと濃いめの味付けが特徴で、ご飯に合うように調えた。生クリームとマッシュルームの味わいに加え、白コショウなどスパイスの香りを利かせた。1箱160グラム(8皿分)入りで参考価格は268円。

 江崎グリコの「クレアおばさんのクリームシチュー」は、鶏肉とタマネギやセロリ、ニンジンをそれぞれの素材の良さを引き出すように3段階で煮込んだブイヨンがベースになっている。北海道産の生クリームを加えて、まろやかでこくのある味わいにした。150グラム(8皿分)入りで希望小売価格は216円だ。

 エスビー食品が17年8月にリニューアルした「とろけるシチュー 豆乳コーン」は、牛由来の原材料を使わず豆乳を用いているのが特徴だ。キャベツや白菜、大根、ジャガイモなど7種類の国産野菜を煮込んだブイヨンを取り入れた。北海道産のスイートコーンを使用、昆布とかつおのだしを合わせて、ご飯との相性を良くした。160グラム(8皿分)で、希望小売価格は257円。