決算発表が佳境 4~12月期として売上高と各利益が過去最高を更新見通し 「稼ぐ力」向上に円安の追い風 (1/2ページ)


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  • 平成29年4~12月期の決算発表が佳境に入り、報道機関各社の投函ポストに資料を配る企業の担当者=9日、東京都中央区(森田晶宏撮影)

 3月期決算企業の平成29年4~12月期決算の発表が佳境に入っている。4~12月期としては、売上高と営業、経常、最終の各利益の額が過去最高を更新するペースで推移。企業の「稼ぐ力」が高まった中、期間中に為替が円安傾向で推移したことが追い風となった。ただ、米国発の世界的な株式市場の動揺が長期化すれば、世界景気や企業業績に悪影響が及びかねない。

 SMBC日興証券が、8日までに発表を終えた東証1部上場の1005社(金融除く、全体の76.3%)を集計。売上高は前年同期比8.7%増の297兆5750億円、営業利益は17.7%増の24兆8350億円、経常利益は19.6%増の28兆7690億円、最終利益は32.3%増の21兆3480億円。まだ発表を終えていない企業を勘案しても、売上高と各利益の額は4~12月期としての過去最高を更新する公算が大きくなっているという。

 業種別に経常利益の前年同期比の増減率をみると、鉄鋼が約2.2倍と急増。電気機器が54.3%増、機械が44.2%増と、製造業の好調が際立っている。

 企業業績の快走が続く背景として、SMBC日興の伊藤桂一チーフクオンツアナリストは「日本企業の稼ぐ力が高まり、利益が出やすい体質になった中で、円安の後押しで業績が上振れた」と分析する。