【クラウドWatch】KDDI、天気や地図などのAPI提供

 ■企業の需給マッチング

 KDDIは、ヘルスケア、地図情報、位置情報、天気情報、音声合成、画像認識

など、企業各社がソフトウエアの機能を共有するアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)をラインアップし、新たなIoT(モノのインターネット化)サービスの創出を促進するビジネスマーケット「KDDI IoTクラウド API Market」の提供を開始した。

 ◆活動に応じ食事提案

 このビジネスマーケットは、自社のデータやサービスをAPIを通して提供する企業(APIプロバイダー)と、さまざまなAPIを利用して新しいサービスを開発したい企業(API利用企業)をつなげる。

 これまで新しいサービスを開発する際は、自社開発もしくは個別に外部のAPIを探して契約する必要があったが、KDDI IoTクラウド API Marketを利用することで、多様なAPIラインアップの中から選択してサービス開発が可能となる。

 例えば、ウエアラブルデバイスを開発する企業が、自社の製品を活用した新サービスを開発したい場合は、自社のスマートウオッチから収集した活動量のデータと、KDDI IoTクラウド API Marketにある「食事画像認識API」を利用することで、収集した摂取エネルギー・栄養素の記録データを組み合わせ、その日の活動量に応じたカロリーの食事メニューを提案するサービスなどを実用化できる。

 今回は、ヘルスケア、地図情報、位置情報、天気情報、デバイス、音声合成、画像認識、エンタメ、ツールの各カテゴリーで計60以上のAPIをラインアップしている。

 ◆ゲリラ豪雨注意予報

 また、KDDIは同ビジネスマーケットにおけるAPIプロバイダーと、APIを活用した新しいサービス開発にも積極的に取り組んでいく計画だ。3月からは、ウェザーニューズと共同で、気象予測と作業現場の気象情報を組み合わせた安全管理ソリューションの実証実験を開始する。

 この安全管理ソリューションでは、1キロメートルメッシュで5分ごとに更新される超局地的気象予測モデルと、屋外作業責任者が携行する気象センサーにより取得する気象情報を組み合わせることで、作業現場単位で事前にゲリラ豪雨や雷などの情報を気象アラートとしてスマートフォンにリアルタイムで配信することを可能とする。

 KDDI IoTクラウド API Marketの料金(税別)は、APIプロバイダー側の年間登録料が2万5000円(API商品単位)、APIマーケット手数料はAPI売上高に応じた手数料率を設定している。サービス開始キャンペーンとして、2018年7月末までの登録については年間登録料および7月末利用分までのAPIマーケット手数料は無料とする予定。API利用者側の料金は、各APIプロバイダーが設定し、KDDI IoTクラウド API Market利用に関する登録料は不要となる。

 KDDIは今後、センサーやデバイスをはじめ、IoTの通信ネットワークからデータ活用までトータルソリューションを提供し、さまざまなパートナー企業とともに、新たなサービスを提供していく方針だ。(インプレスウオッチ)