オフィス機器メーカーのサカエ(東京都港区)は、紙詰まりを未然に防ぐ新機能を搭載したシュレッダーを商品化した。業務の効率化につながるほか、目詰まりを解消するため、1回当たり約2万円をかけてメーカーなどにメンテナンスを要請する必要があったが、こうしたコストも大幅に削減できる。新機能を搭載した2機種のシュレッダーで、初年度2000台の販売を計画している。
開発した新機能は「楽どり」。仕様に定められた枚数以上の紙を投入したり、斜めに紙を投入して折れ曲がったりしても、センサーによって紙の厚みを検知し、カッター部分に深く入り込む前にシュレッダーを停止させる。残った紙が投入口より厚くならないため、片手で楽々と引き抜くことができるという。
発売した機種は、55枚を細断できる「shohka55」(価格は74万3040円)、同じく25枚に対応した「senka25」(同47万3040円)。
シュレッダーには、自動的にカッターを逆回転させて紙を排出する機能があるが、紙が引き抜けなくなったり、無理をして壊したりして、メーカーに頼るケースが多発。同社が受けるメンテナンス依頼の約8割は、紙詰まりに起因しているという。
松本弘一社長は「市場の反応を見ながら、新機能の搭載機種を増やしたい」としている。