栃木発 輝く

世界の自動車関係者が注目 「イケヤフォーミュラ」の技術進化 (4/4ページ)

 --夢は

 「自分が若い頃は『F1に参戦したい』から始まった。規制があるので今は無理だが、魅力あるカテゴリーができたらすぐにでも参戦し、技術を競ってみたい」

【プロフィル】池谷信二

 いけや・しんじ 東海大甲府高卒。トヨタ自動車でレーサーとして各地を転戦。レースが盛んだった栃木県に移り住み、レースに参戦しながら妻の実家のプレス会社で車開発に携わる。1994年にフォーミュラーカーの設計・製作を始め、2000年7月現社名に変更、社長に就任。58歳。山梨県出身。

■ □ ■

 ≪イチ押し!≫

 ■内部循環トルク技術で車を操る感覚重視

 宇都宮ナンバーをつけたスーパーカー。シームレストランスミッションをPRするために東京モーターショーへの参加を検討したところ、「自動車の形がないと駄目だと言われ、車を造った」(池谷社長)ことが発端だ。同ミッションは一般車用に開発されており、車自体を購入したいとの声があったことから、公道走行用に改良し、ナンバーを取得した。

 車を操る感覚を重視した同ミッションは「変速する際に1回力が抜けるところを、内部循環トルクの技術を使っている。絶対、二重かみ合いにならない構造になっている」(同)という。

 変速中に力が抜けない構造であるため、燃費が悪いとされる船外機や、釣り具のリールなどへの応用にも期待が寄せられている。

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