「EV出遅れた日本勢」で一歩先を行く日産 西川社長「第2段階にうまく移行」 (1/4ページ)

日産「リーフ」を背に話す西川広人社長=東京都内(ブルームバーグ)
日産「リーフ」を背に話す西川広人社長=東京都内(ブルームバーグ)【拡大】

 日本の自動車大手は電気自動車(EV)で「出遅れている」と言われる中、早くから次世代エコカーの本命と位置付けてきた日産自動車が存在感を増している。2017年10月に7年ぶりに全面改良したEV「リーフ」を国内発売。同年末からは、電力会社や環境関連企業などと連携して新型リーフのPRと普及を狙った啓発活動を矢継ぎ早に打ち出した。EVの本格普及はまだ先という段階だが、新興の海外勢に対抗して取り組みを強化することでシェアを高め、日産連合による自動車世界首位につなげる。

 国内初の実証実験

 今月1日、川崎市で開かれた「川崎国際環境技術展」。太陽光発電に代表される再生可能エネルギーとEVの未来像を示す実証実験が行われた。飲食店や食品工場の排水から回収した大量の油脂を燃料化。これを燃やして発電した電気で新型リーフを充電、試乗してもらう国内初の試みだ。

 燃料化技術は、経済産業省所管の公的機関「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)の補助を受けて、環境機器メーカーのティービーエム(埼玉県所沢市)が開発。担当者は「自治体のごみを原料にEVタクシーを走らせ、乗客が啓発される仕組みができれば、EVは広がる」と抱負を語り、日産との連携に期待感を示した。

 それに応えるように、日産の販売会社、神奈川日産自動車(横浜市)の担当者は「EVを体感してもらう機会を増やしたい」と意気込んだ。

 日産は、17年9月末に発覚した新車の無資格検査問題を受けて一部自粛していたテレビCMなどの広告宣伝を同年末から徐々に復活。今月3日には、モビリティー(乗り物)革命で先頭を走る決意を示す新ブランドキャンペーン「NISSAN PRIDE」も始めた。

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