トイレの空き状況 専用アプリで確認 ロームとシブタニが開発

個室トイレの空き状況が確認できる、施設管理者向けの画面
個室トイレの空き状況が確認できる、施設管理者向けの画面【拡大】

 ロームと金物メーカーのシブタニ(大阪市)は15日、観光施設やイベント会場向けに個室トイレの空き状況をスマートフォンなどで確認できるサービスを開発し、3月末から受注を始めると発表した。

 利用者が混雑したトイレを避けて待ち時間を短縮するのに使ったり、施設の管理者が効率的に清掃や備品管理を行ったりするのに活用する。

 新たなサービスは個室トイレの扉に無線通信機能を備えたスライド式の鍵を付け、施錠時や解錠時に情報を管理システムに送信することで利用状況を把握する仕組み。施設に設置した掲示板やスマホの専用アプリで空き状況をチェックできる。

 今月上旬からは京都市の世界遺産・二条城で試験運用を開始。観光客らによるトイレの利用状況をデータ化し、清掃や備品補充の改善のほか、長時間の利用があった場合の安否確認などに活用する。

 二条城事務所の担当者は「来訪者が増えており、使用回数などのデータを取るのは重要なこと。美化に役立てたい」と話した。