自動車

「ガソリン車は悪」に異議 マツダの独自エコ路線、緻密な経営戦略の成否は (2/4ページ)

 「『火力発電所による発電がなくなるまでEVは不要だ』といえるレベルまで、内燃機関(エンジン)を改善する」

 17年10月10日、山口県美祢(みね)市のマツダの自動車試験場。社内外で「ミスターエンジン」と呼ばれる人見光夫常務執行役員は、こう強調した。人見氏は「あくまで内部の目標だ」とくぎを刺したが、「EVこそが環境にとって善で、ガソリン車は悪」という風潮に対する異議申し立てに他ならない。

 そして同日、マツダの切り札が姿を現した。人見氏が主導して開発した次世代ガソリンエンジン「スカイアクティブX」を搭載した車両だ。

 このエンジンは、12年発売のスポーツ用多目的車(SUV)「CX-5」を皮切りに同社の車両に搭載され、業績回復の原動力となった「スカイアクティブ」の後継という位置づけ。ガソリンと空気の混合気を圧縮して着火する。これはディーゼルエンジンで用いられる燃焼方式で、ガソリンでは応用不可能といわれてきたが、プラグによる点火で燃焼室内の圧力や温度を制御することで実用化にこぎつけた。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus