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「ガソリン車は悪」に異議 マツダの独自エコ路線、緻密な経営戦略の成否は (3/4ページ)

 試乗では、アクセルを踏み込むとすぐに勢いよく加速するが、車内は不思議なほど静かだった。スカイアクティブからさらに2、3割燃費性能を向上させており、エンジンによる環境問題解決への貢献が期待される。

 小飼社長は今年1月、広島市内で開いた会見で、スカイアクティブXの搭載車両を念頭に、「年内に次世代商品の量産を始めたい」と述べた。新型「アクセラ」が有力とみられており、18年度中に発売する方針だ。スカイアクティブXは、イタリアの自動車専門誌の委員が選ぶ、将来性が期待される自動車技術に贈られる「Q グローバル・テック・アワード」を受賞するなど、既に高い評価を得ている。

 マツダがエンジンの性能を追求するのは、環境への配慮だけではない。「EVシフト」といわれるが、自動車に占めるEVの割合は、15年後でも20%前後にとどまるとの見方が多く、エンジン車が大勢を占める時代は当面続く見通しだ。

 次世代車の本命の行方が混沌(こんとん)としている中、自動車大手では中堅に位置し、投資余力が限られるマツダにとって、「あれもこれも」と経営資源を分散するのは愚策といえる。得意分野のエンジンに注力し、差別化を進めて存在感を発揮していく戦略だ。ハイブリッド車(HV)についても、補助的なモーターでエンジンの性能を引き出す「マイルドハイブリッド車」で勝負する構え。

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