英再生医療VBが日本進出 がん免疫療法で川崎に拠点

 英スコットランドの再生医療ベンチャー、TCバイオファーマは、同社初の海外拠点を14日、川崎市川崎区に開設した。同社はがん免疫療法の技術開発を進めており、日本での研究開発拠点として、神奈川県などが運営する再生医療技術開発拠点「ライフイノベーションセンター(LIC)」に入居した。TCバイオのマイケル・リーク社長は同日、神奈川県庁の黒岩祐治知事を表敬訪問し、「LICでの研究開発を通じて、がん患者のQOL(生活の質)の向上につなげたい」と語った。黒岩知事も「世界中の人に最先端の医療技術が提供できるよう一緒に取り組みたい」と応じた。

 TCバイオのがん免疫療法は、ガンマデルタT細胞をベースに遺伝子改変を施すことで、がん細胞を選択的に攻撃できるようにする。がん細胞だけに作用するため、抗がん剤などの分子化合物よりも副作用を低減できる可能性がある。

 TCバイオは今年から、医療機器大手ニプロと共同で白血病や悪性リンパ腫といった血液のがんを対象とした免疫療法の開発に取り組んでいる。