企業の採用情報提供、前倒し加速 19年春卒就活、3割が2月まで開始


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 2019年春卒業の大学生の就職活動は3月1日に会社説明会が解禁され、本格的にスタートする。学生に有利な売り手市場を背景に、企業は採用に向けた取り組みを早めている。就職情報会社リクルートキャリアの研究機関「就職みらい研究所」がこのほどまとめた就職白書によると、企業の採用に関する情報提供開始時期について、「大学3年生の10月以前」とする企業が全体の1割を超えたほか、説明会解禁前の2月までは全体の約3分の1の企業が情報提供を始めるなど、前倒しが進んでいる。

 就職白書によると、19年春卒業の学生に対する採用情報提供開始が、大学3年生の10月以前とした企業は全体の10.1%となった。18年春卒の6.2%、17年春卒の5.1%を大きく上回った。さらに、説明会解禁の3月より前の2月までに提供開始するのは32.6%で、18年卒の24.7%、17年卒の20.9%から上昇している。

 情報提供はホームページなどを通じたものが中心で、業務実態、若手社員のインタビューなどが掲載されている。情報提供の開始時期を3月から1月に前倒ししたメーカー担当者は「他の企業よりも早く、学生にアピールすることが重要」と説明する。説明会やセミナーの開始時期も、2月までに開始する企業の比率も前年からほぼ倍増している。

 同研究所の岡崎仁美所長は「売り手市場の傾向がさらに強まっていて、採用側は先手を打とうとしている」と分析する。

 経団連の指針による3月から説明会などの広報活動解禁、6月からの面接などの選考活動解禁というスケジュールは、19年春卒で3年連続となり、定着している。

 しかし、人材不足による売り手市場の中で、企業は意欲的な採用活動を進めている。