【スポーツi.】五輪中継は重要な戦略コンテンツ (3/3ページ)

 コムキャストという有料多チャンネルテレビの傘下となったNBCの戦略が平昌大会で試されているといえる。大会終了後、どのような成果がNBCから公表されるか興味深い。

 一方、日本を見ると、東京大会を含む18~24年の4大会の日本向け放送権について、NHKと民放でつくるジャパンコンソーシアムが1100億円で一括取得することでIOCと合意し、そのうち平昌と東京は計660億円だという。果たして、このディールに日本のテレビ界の戦略があるのかというと、お寒い限りである。

【プロフィル】宮田正樹

 みやた・まさき 大阪大学法学部卒。1971年伊藤忠商事入社。物資部、法務部を経て、2000年5月、日本製鋼所。法務専門部長を経て、12年10月から社団法人GBL研究所理事・事務局長(現在に至る)。非常勤講師として04年から二松学舎大学大学院で「企業法務」、帝京大学で「スポーツ法」(08年~16年2月)に関する教鞭(きょうべん)をとっている。