【登板】三菱電機新社長の杉山武史氏「組織強化し成長事業創出に挑む」

三菱電機の社長に昇格する杉山武史副社長=21日、東京都千代田区
三菱電機の社長に昇格する杉山武史副社長=21日、東京都千代田区【拡大】

 柵山正樹社長から「次の社長を頼む」と打診されたのは昨年末。「正直うれしくなくてのどが詰まる感じがした」というが、続けざまにいわれた「拒否権はないよ」との言葉を「悩む必要ない」と前向きに受け止め、その場で引き受けた。

 平成27年に伊空調メーカー、デルクリマの買収を手がけた。オーナーはコーヒーメーカーで有名な伊デロンギ創業者で、モノづくりに思い入れの深い人物。買収前に三菱電機の国内工場に招き、「モノづくりにこだわりを持ち、売り先にふさわしい会社と認めてもらった」と買収成功の裏を語る。

 社内では「フランクで親しみやすい」と評され、部下の信頼も厚い。柵山社長も「現場に近い視点と、迅速な決断力や行動力」を評価する。同社は自動車機器や人工衛星など各事業は強いが、事業間の連携が弱点。これから成長が見込める自動運転などはまさに連携が不可欠な分野だ。「横串をさすように組織を強化しながら、新たな成長ドライバーを創出したい」と意気込む。

 家族は妻と息子3人。週1回は必ずスポーツジムに通い、トレーニングに励む。(万福博之)