【株式ニューカマー】中古車輸出、豪や東南アなど新興国開拓


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 □オプティマスグループ・山中信哉社長

 中古車輸出業のオプティマスグループは主にニュージーランド(NZ)で事業を展開し、仕入れ、整備、検査から輸送までを一貫して手掛け、現地でレンタカー、ファイナンス商品などの自動車関連総合サービスを提供している。昨年12月26日には東証2部に新規上場し、山中信哉社長は「オーストラリアのほか、東南アジア、アフリカなど新興国市場を開拓する」と意気込んでいる。

 --NZへの依存度が高い

 「これまで30カ国以上で取引をしてきたが、NZで集中的に事業を進めてきたため、売上高の9割以上を占めている。一国に依存するリスクがある一方で、世界的にみて国情、政策が安定した市場でのビジネスを展開できるメリットもある。しかし今後の成長のためには他の市場へ進出することが必要だと考えている」

 --どの地域へ進出するのか

 「隣国のオーストラリアは人口で言うとNZの5倍の市場なのでチャンスがあるだろう。同国は2017年で国内自動車製造がゼロになり純輸入国になった。今年から全ての自動車が輸入されることになったので大きく変化するだろう。NZ市場の開拓には30年かかったので、時間を買うつもりでM&A(企業の合併・買収)も考えたい。他に経済成長著しい東南アジアには注目している。とくにインドネシアは人口が2億5000万人と大きく、比較的国情も落ち着いているため、地域のキーになるとみている。アフリカにも進出したい」

 --業績の推移は

 「販売戦略により、一部の大口顧客との取引を縮小したことと、NZで昨年3月末ごろから発生した輸入車両の大幅増加によって港湾手続きが停滞した影響から、18年3月期の売上高は前期比5.2%減の256億7200万円と予想している。しかしこの状況は上半期中にほぼ解消されたので、来期以降は増収増益を見込んでいる」

 --今後の事業展開は

 「これまでは事業資金を中古車の仕入れのために使用して、自動車ローンなどの金融事業に投資をする余裕がなかった。今回の上場による調達資金で金融事業を強化する。自動車販売台数に対し、自動車ファイナンスなどの契約数が占める割合は低いので伸びる余地は大きいだろう」

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【プロフィル】山中信哉

 やまなか・のぶや 関西大商卒。1988年日貿・ジャパントレーディング(現・日貿)を設立し、社長就任。2015年1月純粋持株会社としてオプティマスグループを設立し、現職。58歳。三重県出身。

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【会社概要】オプティマスグループ

 ▽本社=東京都港区芝3-14-4

 ▽設立=2015年1月

 ▽資本金=3億8310万円

 ▽従業員=515人 (17年10月末時点)

 ▽売上高=270億9200万円 (17年3月期)

 ▽事業内容=中古自動車輸出、物流、検査など