郵便局の荷物預かりサービス開始 空きスペースを有効利用

21日から始まった郵便局の荷物預かりサービスの利用者=東京都新宿区
21日から始まった郵便局の荷物預かりサービスの利用者=東京都新宿区【拡大】

 日本郵便は21日、郵便局の空きスペースを使った荷物預かりサービスを東京都と神奈川県の5局で開始した。荷物の預け場所の不足に対する不満が訪日客中心に上がっていることから、郵便局の空きスペースの有効利用を決めた。

 スマートフォンアプリで預かり場所の検索や予約ができるサービス「エクボクローク」を提供しているベンチャー企業のエクボと提携。3月1日開始の26局と合わせて31局で試行実施し、年間1万人の利用を目指す。

 利用料金は、45センチ未満の手荷物が1日300円、それ以上のスーツケースなどは1日600円。

 21日にサービスを開始した新宿郵便局(東京都新宿区)では、これまでゆうパックなどの荷物の法人向け窓口で荷物を預かる。同局郵便窓口部の堀内孝部長は「1年で最も郵便物の多い年賀状の時期に合わせてスペースを確保しているが、それ以外の時期のスペースの活用が課題だった」とサービスの狙いを説明した。

 アプリで予約して新宿郵便局に手荷物を預けた、米サンフランシスコ在住で帰省中という高橋クロエさん(28)は「郵便局なのでコインロッカーよりも見つけやすいし、ほかの預かり場所よりも安心して預けられた」と笑顔で話した。