ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）が２３日発表した２０１７年１２月期決算は、純利益が前年比約２・２倍の１１３億５４００万ユーロ（約１兆４９００億円）だった。１５年は排ガス規制逃れ問題の影響で赤字だったが、１６年に続いて２年連続で黒字を確保した。
ただ、排ガス問題を巡ってはドイツの検察当局による捜査が続いているほか、株主や顧客による損害賠償請求訴訟の多くが未解決のまま。将来的な経営リスクは見通せない状況だ。
売上高は６・２％増の２３０６億８２００万ユーロ。１７年の世界販売台数は前年比３・７％増の１０７７万７千台。日産自動車とフランス大手ルノー、三菱自動車の３社連合やトヨタ自動車を抑え、１６年に続いて２年連続で世界首位となった。（共同）
