大日本住友製薬、10年ぶり社長交代 野村博氏、4月に就任 (1/2ページ)

大日本住友製薬社長に就任する野村博氏
大日本住友製薬社長に就任する野村博氏【拡大】

 大日本住友製薬は23日、野村博取締役専務執行役員(60)が社長に昇格する人事を発表した。多田正世(まさよ)社長(73)は代表権のある会長に就く。社長交代は約10年ぶり。4月1日付で就任する。

 東京都内で記者会見した多田氏は、野村氏について「買収の陣頭指揮を執るなど会社に大きな貢献をしてきた。強い意志を持っている」と評価した。野村氏は「現在の成長の柱である精神神経系やがん、再生医療領域のほかに、もう一つの柱を医薬品ではないヘルスケア領域で育てたい」と抱負を語った。

 野村氏は住友化学出身で、大日本住友製薬に転じてから経営企画部長や取締役常務執行役員などを歴任した。

 野村博氏(のむら・ひろし)東大卒。昭和56年住友化学工業(現住友化学)。平成20年大日本住友製薬に入り、取締役常務執行役員などを経て28年4月から取締役専務執行役員。千葉県出身。

大先輩からのバトンタッチ、「天命」と野村氏

 グローバル化に加え薬価の抜本改革もあり、取り巻く環境が劇的に変化している製薬業界。10年間陣頭指揮を執った多田正世社長から社長就任を告げられた時、「大変な重責。担えるかどうか」と震えた。ただ、若いころから仕事をともにした「仰ぎ見る山脈のような存在」と慕う先輩から引き継ぐことに「天命」を感じ、腹をくくった。