日本郵便・ヤマト運輸・宮崎交通が路線バス相乗りで効率化 運転手不足解消へ (1/3ページ)

路線バスの前で写真に納まる(左から)日本郵便、宮崎交通、ヤマト運輸の各ドライバー=20日、宮崎県西米良村
路線バスの前で写真に納まる(左から)日本郵便、宮崎交通、ヤマト運輸の各ドライバー=20日、宮崎県西米良村【拡大】

 宅配大手が、運転手不足を解消しようと、輸送網の一部でバスや鉄道会社の路線を使い、荷物を運ぶ事業を本格化している。日本郵便とヤマト運輸は、宮崎交通(宮崎市)の路線バスを活用した「貨客混載」による共同輸送を、宮崎県西米良村と西都市とを結ぶ路線で始めた。鉄道やバスが同じ乗り物で乗客と荷物を運ぶ貨客混載で、複数の宅配大手が相乗りするのは全国で初めてだという。

 宮崎交通とヤマト運輸は平成27年10月から、中山間地である両地点を結ぶ約45キロの区間で、貨客混載のバスを1日2往復、運行している。ヤマト運輸は運転手の負担を軽減し、配車を効率化しようと、貨客混載での実績を積み重ねてきた。

 バスを利用すれば、宅配便の運転手は、拠点から配達区域まで1日に何度も往復する必要がなくなり、ガソリン代などの負担は抑えられる。

 県内に同日中に配達できるようになったり、集荷の受付時間を延ばせたりするといったサービス拡充にもつながる。こうして中山間地での宅配コストの引き下げに成功した。

 一方、宮崎交通にとっては、乗客数が伸び悩む中で、貨客混載による荷物の配送が、今や欠かせない収益源になっている。同社はヤマト側から輸送料を得て、路線の採算性の向上を図っている。