売り手続く就職市場 企業人気、超大手や都市部の企業に集まり「二極化」進む


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 □コンサルタント・谷出正直氏

 売り手市場が続き、今年も内定率は高くなるとみられる。学生の大手志向は強い。超大手や都市部の企業に人気が集まる。中小企業や地方の企業は採用活動が長期化し、予定数を満たせない例が増えるなど、二極化が進みそうだ。

 インターンシップに参加して準備を進める学生と、志望業種を固めていない人は差が出る。ただ、業種を早く絞り込み過ぎると、自分に合う仕事を見逃す恐れがある。多くの企業と出合い、視野を広げる努力が大事だ。

 採用活動は積極化しており、その内容は企業によって対照的だ。選考に人工知能(AI)を導入してデジタル技術を活用する企業が増える一方、OB訪問などで社員と学生が理解を深め合うアナログ面を重視する動きも広がっている。学生は企業での働き方に関心がある。社員との交流で具体的なイメージをつかめるほど親近感が高まり、内定受諾につながるとの見方が、企業側にある。

【用語解説】経団連の採用指針

 経団連が、大学生と大学院生の採用の日程などに関し加盟企業向けに定めた指針。2017年卒から会社説明会は大学3年の3月、面接は4年の6月に解禁となった。今の大学2年が対象の20年卒からの解禁時期は決まっていない。罰則がない上、経団連に加盟しない外資系企業や中小企業には適用されないため、加盟企業に不満も見られる。