インターンシップ、55.2%が参加 1日限りの「ワンデー型」最多、より実践的な経験提供

1日限りの「ワンデー」型インターンシップで、議論する学生たち=14日、東京都中央区のプレナス東京本社(画像の一部を加工しています)
1日限りの「ワンデー」型インターンシップで、議論する学生たち=14日、東京都中央区のプレナス東京本社(画像の一部を加工しています)【拡大】

 就職活動の本格化を前に、インターンシップに参加する学生が増えている。就職情報会社リクルートキャリアの調査によると、2018年3月卒業予定の学生は55.2%が参加。調査開始後、初めて5割を突破した。期間は1日限りの「ワンデー」型が最も多い。短くても印象に残るよう趣向を凝らす企業が目立つ。

 「注文したお弁当が温かいのは当たり前だよね」。2月中旬、持ち帰り弁当店「ほっともっと」を運営するプレナスの東京本社。ワンデーに参加した学生6人が話し合った。

 短ければ数時間で終わる企業もあるが、同社のワンデーは午前10時から午後4時半すぎまで。会社概要の説明、店舗見学の後、学生が議論するグループワークに多くの時間を割く。

 学生は「店長になった」という設定で、さまざまな課題を考える。午後は顧客満足度。「温かい弁当」「行きたい時に店が開いている」「清潔さ」など数十項目を、店側ができて当然なのか、顧客の期待を上回る対応なのかに分類していった。

 採用担当者は「お金を頂く以上、できて当たり前の項目が多い。満足や感動をしてもらうには、当たり前以上のもてなしが必要だ」と説明。学生は熱心にメモを取りながら聞いていた。

 昨年までは学生が社員から話を聞いたり、自己分析したりする内容だった。島村武志新卒採用課長は、自ら考えてもらう中身に変えた狙いを「店舗の運営は、アルバイト経験だけでは分からない。より実践的に感じてほしい」と語る。

 ワンデーに社長が登場し、業界の現状を自ら語るドトールコーヒーのような企業もある。

 リクルートキャリアの研究機関「就職みらい研究所」の岡崎仁美所長は「長期間を設定しても学生を集められる企業は多くない。就活期間が短い中、学生の選択肢に入りたいと工夫する企業が増えた」と分析している。