会社説明会、3月1日解禁 高い採用意欲、学生に有利

就職活動のイベントに参加し、企業の説明を聞く大学生=1月、東京都渋谷区
就職活動のイベントに参加し、企業の説明を聞く大学生=1月、東京都渋谷区【拡大】

 2019年卒業予定の大学3年生らを採用する主要企業の会社説明会が3月1日に解禁となり、就職活動が本格化する。面接などの選考は3カ月後の6月1日に解禁と、3年続けて同じスケジュールで、学生に有利な売り手市場が続くとみられる。人手不足や景況感改善への期待を背景に採用意欲は高く、短期決戦の傾向が強まりそうだ。

 リクルートワークス研究所の調査によると、採用増を予定する企業は15.8%と前年より2.3ポイント増えた。業種別は「飲食サービス」が28.6%、「半導体・電子・電気部品」が21.9%、「小売業」が21.6%。人手不足が指摘される業種で採用意欲の高さが目立つ。

 1月末の東京でのイベントには約60社が参加。立ち見の学生が並ぶ企業ブースがある一方、「興味半分でも話を聞いてほしいが、素通りされてしまう」(小売業)と苦戦する企業も目立った。企業は説明会に先立ち、インターンシップ(就業体験)を積極的に開いている。経団連が昨年、1日限りで開催する「ワンデー」型を認めたこともあり、実施企業は増加。学生の2人に1人が参加し、実態は就活の前哨戦に位置付けられる。

 明治大の3年男子はサービス業に関心がある。「2月は5社以上のインターンに参加し、月内に志望先を決める。説明会の解禁後では間に合わないと心配している」

 学生らは3月以降、説明会などを通じて志望企業を固めてエントリーし、その後の選考に臨む。文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の平野恵子主任研究員は「人気企業が学生を囲い込もうとエントリー可能な期間を短くするなど、早期化の傾向が強まるとみられる。学生は焦る必要はないが、事前に準備すれば余裕を持って活動できる」と話している。