日産、セレナに「eパワー」搭載 きょう発売、ファミリー層開拓

「セレナeパワー」と記念撮影する日産自動車の星野朝子専務執行役員(左)やタレントの藤本美貴さん(右から2人目)ら=28日、横浜市西区
「セレナeパワー」と記念撮影する日産自動車の星野朝子専務執行役員(左)やタレントの藤本美貴さん(右から2人目)ら=28日、横浜市西区【拡大】

 日産自動車は28日、エンジンで発電した電気でモーターを駆動させて走るミニバン「セレナ eパワー」を1日に発売すると発表した。電気自動車(EV)のような力強い加速と静かな走りをファミリー層を中心に訴えたい考えだ。

 独自のハイブリッド技術「eパワー」を搭載するのは小型車「ノート」に続き2車種目で、今後も採用車種を拡大する方針だ。

 今回のセレナも主力EV「リーフ」の開発で培った技術を応用。エンジンを発電だけに使い車載電池にためた電気でモーターを回すことで、ガソリン1リットル当たり26.2キロの低燃費を実現した。住宅街を静かに走れるモードなど新機能も採用。希望小売価格は296万8920円から。

 セレナは高速道路の同一車線を自動走行できる「プロパイロット」機能を搭載した最初の車種として家族連れを中心に人気を集め、2017年は月約7000台のペースで販売。eパワー採用を弾みに約8000台に引き上げ、このうち約4割をeパワー搭載車種にする計画。

 日産の星野朝子専務執行役員は、横浜市内で開かれた発表会で「eパワーで電気で走る楽しさを体験した顧客をEVに誘導したい」と述べ、EV普及につなげることにも意欲を示した。