サントリー、英で高級ジンイベント 海外展開加速へ本場で勝負

ロンドンで開かれたイベントで、ジン「ROKU」を使ったカクテルを作るバーテンダーら(共同)
ロンドンで開かれたイベントで、ジン「ROKU」を使ったカクテルを作るバーテンダーら(共同)【拡大】

 サントリーホールディングス傘下のビームサントリーはロンドンで2月27日、桜や煎茶などの素材を使った高級ジン「ROKU(ロク)」の発売記念イベントを開催した。ジンの本場、英国で知名度を高め、海外展開を加速させるのが狙い。

 ジンは蒸留酒の一種で、中でも素材や製造にこだわった高級ジンが欧米で人気だ。「ROKU」は、日本ならではの6種の素材(桜花、桜葉、煎茶、玉露、サンショウ、ユズ)を使用している。

 日本では昨年7月に発売。海外ではこれまでドイツやシンガポールなど9カ国で発売し、昨年は日本と海外を合わせ約2万ケース(1ケースは700ミリリットルの瓶12本)販売した。来月にはフランス、秋には韓国や中国での発売を計画している。

 現地のバーテンダー向けのセミナーに参加したロンドンの高級ホテル「ザ・リッツ・ロンドン」のバーテンダー、アンドレアさん(27)は「ユズなど日本の味が複雑に合わさって素晴らしい。お客さんに絶対に勧める」と話した。(ロンドン 共同)