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3月から「春の値上げ」第1弾 ゆうパックにアサヒビール… 4月はたばこ、輸入ワインも (1/2ページ)

 1日から家庭向けの商品やサービスの値上げが始まった。背景には人手不足に伴う人件費や物流費の高騰に、原材料高が追い打ちをかけている現状がある。値上げは家計の負担となり、消費動向にも悪影響を与えそうだ。(桑原雄尚、西岡瑞穂)

 日本郵便は1日から、宅配便「ゆうパック」の個人向け料金を平均12%値上げした。縦・横・高さの合計が60センチ以内の荷物を東京-大阪間で送る場合、料金は950円となり、これまでより110円値上がりする。電子商取引(EC)の活況や人手不足に対応するためで、昨年秋に値上げしたヤマト運輸と佐川急便に追随した格好だ。

 2社が先に値上げしたことで「ゆうパック」に顧客が流入しているが、日本郵政の長門正貢社長は2月28日の記者会見で「3月1日以降、何が起こるかは数字をみないと分からない」と語った。

 物流業界では、引っ越しのヤマトホームコンビニエンスが、進学や転勤に伴う移動が集中する3月20日~4月10日の単身サービスに設定しているシーズン加算料金を2千円から5千円に値上げする。

 食品業界でも値上げが相次ぐ。アサヒビールは、物流費上昇を受け1日出荷分から瓶ビールや飲食店に卸す樽(たる)詰めビールを値上げする。引き上げは10年ぶりで、店頭価格は大瓶1本当たり10%程度上がる見通しだ。他のビール大手3社も4月に追随する。

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