スバル社長に中村氏昇格 無資格検査問題で経営陣刷新


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 SUBARU(スバル)は1日、中村知美専務執行役員(58)が社長に昇格する人事を固めた。週内にも正式発表する。昨年発覚した新車の無資格検査問題を受けて経営陣を刷新し、品質管理の強化などを進める狙いがある。6月の株主総会後の取締役会で就任する。

 中村氏は営業畑の出身。現在は米国法人の会長を務める。スバルの世界販売の約6割を占める米国市場での成長を主導、同社の事業規模拡大に貢献したことが評価された。

 吉永泰之社長(63)は代表権のある会長に就く。吉永氏は最高経営責任者(CEO)も兼務しているが、社長を退いた後もCEO職は続ける見通しで、不正の再発防止などに取り組む。

 スバルでは昨年10月、群馬県の2工場で新車を出荷する前の最終検査に資格を持たない従業員が携わっていたことが発覚。これまでに約41万7000台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。

 中村知美氏(なかむら・ともみ)慶大法卒。1982年富士重工業(現スバル)。経営企画部長などを経て2016年4月から専務執行役員。東京都出身。