トヨタ、社外取締役に三井住友銀行の工藤禎子氏 初の女性取締役へ

 トヨタ自動車は2日、社外取締役に三井住友銀行の工藤禎子常務執行役員(53)、菅原郁郎前経済産業事務次官(60)、フィリップ・クレーブン前国際パラリンピック委員会会長(67)を充てる人事を発表した。6月の定時株主総会で承認されれば、工藤氏はトヨタ初の女性取締役になる。

 工藤氏は国際部門の経験が豊富で、資源開発やインフラ整備の融資を多く手掛けた。宇野郁夫日本生命保険元社長ら現在の社外取締役3人は退任する。

 早川茂副会長と小林耕士副社長には代表権を付与する。定時株主総会後の取締役会で正式に決定する。代表権を持つのは内山田竹志会長と豊田章男社長の2人から4人に増える。永田理取締役は6月に退任し、トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)の社長に就任する。

 豊田社長は「さまざまな専門性を持つ人を社内外問わず適材適所に配置することで、大胆な発想を迅速に実行する体制を目指した」とコメントを出した。