新日鉄住金 印鉄鋼大手、ミタルと共同買収へ 基本合意、新中計も発表

 新日鉄住金は2日、経営再建中のインド鉄鋼大手エッサール・スチールの共同買収に向けて、世界最大手の欧州アルセロール・ミタルと基本合意したと発表した。同日開いた中期経営計画の説明会で進藤孝生社長が明らかにした。進藤社長は「中国に次ぐ有望市場」と述べ、インドの中長期にわたっての成長を期待しており、現地での鉄鋼一貫生産を実現させたい考え。

 エッサールはここ数年、生産増強に向け積極投資したものの鋼材価格の値下がりで収益が悪化し、現在はインドの倒産・破産法の下で経営再建中。生産は継続しており、売却に向けた入札が実施されている。新日鉄住金では過去に、アルセロール・ミタルと共同で独鉄鋼大手の米国工場を約1500億円で買収している。エッサールの買収が実現すれば、これを上回る過去最大規模の買収案件になりそうだ。

 一方、2020年度を最終年度とする3カ年の中計では、M&A(企業の合併・買収)などに充てる事業投資額を現在の中計の3倍に相当する6000億円に引き上げた。アジアでの生産体制強化に向け積極的な投資を行う。