鉄鋼メーカー、米輸入制限への懸念相次ぐ 市況暴落もリスク (1/2ページ)

一時600円超下落した日経平均株価を示すボード=2日、東京都中央区
一時600円超下落した日経平均株価を示すボード=2日、東京都中央区【拡大】

 米トランプ大統領が、鉄鋼とアルミの輸入制限を表明したことに対し、日本の鉄鋼メーカーなどから懸念の声が相次いでいる。米国と、輸入制限の標的である中国が貿易戦争に突入すれば、「日本もあおりを食いかねない」(鉄鋼大手)との見方があるためだ。

 「(輸入制限の表明は)けさのニュースで知って驚いた。こういった方針が出されたことは遺憾だ」

 新日鉄住金の進藤孝生社長(日本鉄鋼連盟会長)は2日の記者会見で、輸入制限への懸念を改めて強調した。鉄連は同日、進藤会長の名でホワイトハウスに輸入制限を行わないよう求める書簡を送った。

 日本の米国への鋼材輸出量は年間200万トンと国別で9位にすぎず、輸入制限の対象になっても鉄鋼メーカーへの直接的な打撃は少ないとみられる。だが、米国から閉め出された他国の鋼材がアジアなどへ向かえば、国際市況が暴落し、日本メーカーも打撃を受ける可能性がある。

 日本を含む世界の鉄鋼メーカーはここ数年、中国の過剰輸出による市況暴落に苦しめられてきた。直近の輸出量は減少しているが、中国の景気次第で再びあふれ出す可能性も否めず、輸入制限とダブルパンチになりかねない。

北米依存度が高いスバル社長は…