「コインチェックの流出防げた」 米ビットゴー社長、後手に回る事業者に警鐘

インタビューに答えるビットゴーのマイク・ベルシー社長
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 仮想通貨交換業者などのセキュリティー対策を支援する「ビットゴー」のマイク・ベルシー社長(47)は2日までにフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、交換業者コインチェックの仮想通貨大量流出問題について「防ぐことができた」と指摘した。その上で、国内交換業者が自主規制強化のため新たな業界団体を設立することを「非常に良い取り組みで、必要なことだ」と評価した。

 ビットゴーは2013年に米国で設立し、世界中で取引される仮想通貨の約15%をサポートする業界最大手。昨年から国内でも事業を展開しており、今回の来日では金融庁とも情報交換を行ったという。

 仮想通貨交換所のセキュリティーについて、ベルシー氏は「マルチシグにすることがとても重要だ」と強調した。

 マルチシグとは、仮想通貨を保管する際、暗証番号にあたる「秘密鍵」を複数用意して管理する技術。金庫に複数の鍵を取り付けるイメージで、一つが破られても、他の鍵で流出が防げるとされる。また、仮想通貨を保管する「ウォレット(財布)」を、ネットから切り離すことも大切だという。コインチェックはこうした対応を取っておらず、ベルシー氏は「対策していれば、流出は防げた可能性が高い」とした。

 世界中で仮想通貨の流出が発生している背景には「仮想通貨市場の成長スピードに、交換業者が追いつけていない」との見方を示し、急速に市場が拡大する中で事業者の対応が後手に回っている点に警鐘を鳴らした。(蕎麦谷里志)