【エコスタイルのエコBIz】「それが自然か」生活の基準に

氷の上に乗って漂流するシロクマ。地球規模の気候変動を食い止めるにはライフスタイルを変えていくことが必要だ(提供写真)
氷の上に乗って漂流するシロクマ。地球規模の気候変動を食い止めるにはライフスタイルを変えていくことが必要だ(提供写真)【拡大】

 ■子供たちの未来のため

 シロクマが氷に乗って流されている映像は、以前から気候変動の象徴としてよく目にする。あのシロクマのことだけでなく、環境問題が頭の片隅で気になっているという人は多いのではないだろうか。しかし、問題が大きすぎて個人ではどうしていいのか分からない。ごみの分別を真面目にやるとか、照明をLEDに替えるとか、電気自動車に乗るとか。明らかにこれまでとは違う自然災害を目の当たりにして何をすべきなのか、何が本当に有効なのか、多くの人が不安を拭えないでいる。

 環境問題が国内で顕著になったのは高度経済成長の副産物である公害や乱開発だった。法規制が進み、あからさまな環境破壊を普段の生活の中で目にすることはなくなったが、技術革新が進み、新興国が経済成長によって台頭する一方で、グローバルで何十年間も根本的に解決できないでいるのが環境問題だ。待ったなしの課題といえる。

 ◆根本解決の仕組み

 エコスタイルは“子供たちの未来にエコ電力”をキャッチフレーズに掲げ、電力事業を通じた環境問題の解決に向け、再生可能エネルギーとエネルギーの効率的な利用の仕組みの普及を推進。実際に事業として設備やスキームなどを販売しているが、それは一つの手段にすぎない。

 ベースにある発想は、環境問題を自らの問題としてとらえ、われわれの提供するものが社会に浸透することによって世界が直面する課題の根本的な解決に資する仕組みを提供したいという思いだ。

 突き詰めると「ライフスタイルの提案」だ。われわれの提案が生活の一部となり、それを利用する人々や企業の意識が進化。それにより新たな価値観が創造され、自然と日々の行動が環境に優しい活動につながったり、安心・安全をみんなが共有したりする。それらが当たり前の社会になるのが「エコなライフスタイル=エコスタイル」だ。

 キーワードは「Save」「Share」「Safe」の「3S」だ。規模と効率を追求する大量生産・大量消費やばらまき行政の真逆を行く発想で、今の常識において良いか悪いかではなく、それが自然か不自然かということを基準にする。

 経済活動にネガティブなインパクトを与えるように思う3Sを極めれば極めるほど、経済的にも精神的にも豊かになれる仕組みを追求していかなくてはならない。

 ◆必要とされる企業へ

 もちろん事業として取り組んでいる以上、適正な収益を上げて継続性を保っていかなくては何も達成できない。だからこそ工夫や差別化といった独自のアイデアや技術を開発する企業努力が欠かせない。社会がその価値を認め、本当に欲しいと思えるものや必要とされるものを提供し続けるために、新たなものにも挑戦し続ける精神をなくしてはいけない。

 他方、金融市場ではゼロ金利や仮想通貨の台頭などにより金融的価値が希薄化し、成長や収益力だけでは企業価値評価が測れない時代となった。相次ぐ大企業の不祥事はその象徴ではないだろうか。

 これからは企業が社会の中でどのような存在であり続けるのかということが企業価値の評価基準になる。それは軽い表現をすれば「いいね」を多くもらえること。硬い表現をすると「共感」である。

 産業革命以来の大きな変化が今まさに起きようとしている。“エコスタイル”を極めて社会に必要とされる企業となれるように精進していきたい。(中島健吾 取締役電力事業部長)=おわり

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【プロフィル】中島健吾

 なかしま・けんご 1991年横浜市立大商卒。外資系証券会社や信託銀行などを経て2015年エコスタイルに入社し、取締役。49歳。島根県出身。