高付加価値型クラウドソーシング相次ぎ登場 セミプロが“質とスピード”担保 (1/2ページ)

ネーティブレベルの翻訳者が24時間、ウェブ上でサービスを展開する翻訳プラットフォーム「Gengo」
ネーティブレベルの翻訳者が24時間、ウェブ上でサービスを展開する翻訳プラットフォーム「Gengo」【拡大】

 人手不足に悩む企業と、専門分野に強い個人事業主などとをインターネット経由でマッチングさせる「クラウドソーシング」の利用が進んでいる。こうした動きに伴って顕在化しているのが、納品された制作物の品質が発注者の想定より低く、修正のためのコストや労力が余分にかかるというトラブルだ。こうした課題を解消するため、資格保持者などセミプロが一定以上の品質を担保する高付加価値型のクラウドソーシングが相次いで登場している。

 翻訳者2万人活用

 翻訳プラットフォームを運営するGengo(ゲンゴ、東京都渋谷区)は、世界中に2万2000人の翻訳者を抱え、37カ国語に対応している。翻訳者はネーティブレベルの語学力が必要で、採用者の合格率は5%以下と人材を厳選。翻訳文は同社がダブルチェックすることで、高い水準を維持している点が売り物だ。

 また、ウェブの特徴を生かし時間や曜日に関係なく仕事を受けるので、A4版半分ほどの短い文章の場合、発注から平均3時間ほどで翻訳が完了する。料金は通常、A4版1枚の文章で5000円以上かかるが、同社は独自技術によって効率化するとともに、世界中の翻訳者を活用することによって約2000円で請け負う。例えば、金曜日の夜に発注し、最短で翌日受け取ることも可能だ。

 質とスピードに対する評価は高く、ソニーや楽天、旅行代理店大手のJTB、米民泊仲介サイト大手エアビーアンドビーなどが導入している。

 現在は人力での対応だが人工知能(AI)の開発にも力を入れている。マシュー今井ロメイン最高経営責任者(CEO)は「人とAIとを組み合わせることで、翻訳精度を限りなくエラーゼロに近付ける。翻訳者の負担軽減によってさらにスピードを高め、単価も安くして市場を広げていく」と話している。

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