物価2%前に緩和弱めず 黒田日銀総裁、参院聴取で

参院議院運営委員会で所信聴取に臨む日銀の黒田東彦総裁=6日午後、国会・参院第8委員会室(斎藤良雄撮影)
参院議院運営委員会で所信聴取に臨む日銀の黒田東彦総裁=6日午後、国会・参院第8委員会室(斎藤良雄撮影)【拡大】

  • 参院議院運営委員会で所信聴取に臨む日銀の黒田東彦総裁=6日午後、国会・参院第8委員会室(斎藤良雄撮影)
  • 参院議院運営委員会で所信聴取に臨む日銀の黒田東彦総裁=6日午後、国会・参院第8委員会室(斎藤良雄撮影)

 日銀の黒田東彦総裁は6日、続投に向けた参院議院運営委員会での所信聴取で、物価上昇率2%目標の実現前に「金融緩和を弱めることは考えられない」と述べ、現行の大規模緩和を手じまいする「出口戦略」はあくまで目標達成が前提だとの考えを強調した。

 出口戦略をめぐっては、「(日銀は)いろいろな手段を持っており、情勢に合わせて最適な組み合わせを用いる」と指摘。ただ、金融市場の混乱を避けるためとして具体的手段には言及せず、「極めて緩やかに進めていく」と説明した。

 黒田氏は2日の衆院での所信聴取で、平成31年度ごろには出口戦略の検討に着手すると初めて言及した。ただ、6日の聴取では「足元の(物価)情勢は弱めで、2%目標との距離はかなりあるというのが実感」だと慎重な見方を示し、日銀の出口戦略を材料視する市場を牽制(けんせい)した。