【開花した韓国事業 Jトラストの挑戦】(3)順法意識徹底、当局も信頼 (1/3ページ)

日本の厳しい内部統制を学びにきた韓国グループの職員=2017年3月28日、東京・虎ノ門のJトラスト本社
日本の厳しい内部統制を学びにきた韓国グループの職員=2017年3月28日、東京・虎ノ門のJトラスト本社【拡大】

 ■「貯蓄銀の経営モデル」とお墨付き

 コンプライアンス(法令順守)など内部管理態勢を強みとするJトラストは韓国で認められるため、進出当初から順法経営に徹底的にこだわってきた。千葉信育専務は「貯蓄銀行始まって以来といわれるほど厳格に行った。そのかいあって金融リテラシーが高まり、職員の誠実さが向上。顧客に喜ばれる企業風土ができあがった」とほっとした表情を浮かべた。日本から持ち込んだ順法態勢は経営の透明性を高め、金融当局から貯蓄銀行の経営モデルと認められた。

 「法令順守はコスト度外視。当局から厳しすぎるといわれるほど愚直に、ぶれずに取り組んだ」。JT親愛貯蓄銀行の江口譲二専務はこう強調する。

 チームプレーより個人主義、過程より結果を重視しがちとされる韓国に順法意識を完全に植え付ける必要があったからだ。個人情報保護法の施行が日本より遅れたこともあって習慣的に情報管理も甘い。このため、厳しい日本の順法経営を身につけた日本人が送り込まれ、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)の重要性を説きながら、業務の細部まで正確に伝達。日本流を浸透させることに成功した。

 日本流を浸透

 日本での研修も行った。2017年3月にグループ4社から12人の精鋭がJトラストのほか、子会社の日本保証、パルティール債権回収などを見学、金融業にかかわる法律や規制、それに対応するシステムや教育を学び、法令順守意識を高めた。

順法意識の高さ、金融当局の目に留まる