【スポーツbiz】米大リーグ、経済効果大きい春キャンプ (1/3ページ)

2月26日のパドレスとのオープン戦で初安打初打点をマークしたエンゼルスの大谷翔平=米アリゾナ州(共同)
2月26日のパドレスとのオープン戦で初安打初打点をマークしたエンゼルスの大谷翔平=米アリゾナ州(共同)【拡大】

  • 帝京大学准教授・川上祐司

 □帝京大学准教授・川上祐司

 清宮幸太郎や大谷翔平で一躍脚光を浴びるアリゾナ州フェニックス。この地はメジャーリーグの15チームが一堂に集まり2月下旬から約1カ月間にわたりスプリングトレーニングキャンプが行われる。通称カクタスリーグだ。日本のプロ野球のキャンプと違い、この期間中はほぼ毎日のようにゲームが行われ、スタジアムは連日多くのファンで埋め尽くされる。

 筆者は3年前からサンフランシスコ・ジャイアンツがスプリングトレーニングキャンプを行うアリゾナ州スコッツデール市のボランティアスタッフとして同チームに帯同している。「ベースボールファシリティー」と呼ばれるキャンプ施設を地元行政が整備に力を注ぎメジャーリーグチームの誘致にひた走る。

 アリゾナで590億円

 これらのベースボールファシリティーは基本的には行政の持ち物であるものの、各チームは格安な使用権で譲り受けて街は小規模ながらもフランチャイズとなる。ベースボールファシリティーは、約1万2000席ほどのメインスタジアム、複数のサブグラウンドと内野フィールド、クラブハウスから構成され、メジャーとマイナーの各チームが年間を通じて使用する。

 メインスタジアムの周りには一流ホテル群が立ち並び巨大ショッピングモールが隣接する。アリゾナ州におけるスプリングトレーニングキャンプでの経済効果は5億5400万ドル(約590億円)で同州の一大ビジネスへと成長した。

異なる風景の日本のキャンプ地